Thursday, November 28, 2013

復活へ!深堀圭一郎、死力尽くした1打差単独2位!




2012年05月13日17時56分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 谷口 徹 -4
2 深堀 圭一郎 -3
3 薗田 峻輔 0
4 キム・ドフン +1
谷原 秀人 +1
6 池田 勇太 +2
イ・キョンフン +2
ドンファン +2
B・ジョーンズ +2
近藤 共弘 +2


順位の続きを見る





大学の後輩、薗田を最終的に3打差つけて単独2位の貫録を見せつけた(撮影:上山敬太)











<日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯 最終日◇13日◇烏山城カントリークラブ(7,193ヤード・パー72)>

 栃木県にある烏山城カントリークラブで開催された、国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」の最終日。トータル2アンダーの4位タイからスタートした深堀圭一郎は1打及ばず、05年以来の頂点をつかむことは出来なかった。


日本プロ日清カップ リーダーズボード

 最終組の1つ前でスタートした深堀は1番パー5でバーディを奪うも、2番から立て続けに短いパーパットを外し3連続ボギー。「この起伏のあるコースで足にきていてリズムがつかめなかった」と、イーブンパーまでスコアを落とし早々に上位から姿を消してしまう。それでも、難しいピンポジションと硬いグリーンで全体的に伸び悩む展開の中、6番で約6メートルのバーディパットをを沈めると、続く7番ではセカンドをベタピンにつけ連続バーディ。首位の谷口に肉薄してサンデーバックナインを迎えた。

 そして、谷口と2打差で迎えた17番でこの日最大の見せ場を作る。パー5の3打目はピン左奥12メートルにオン。「ちょっと打てば奥のクリークにはいっちゃうようなライン」。キレイなストロークから放たれたバーディパットは、大きなスライスラインを描いてカップに消えた。激しいガッツポーズで最後の力を呼び覚ますと、18番でも2段グリーン上からのアプローチを寄せてパーセーブ。プレーオフ、逆転に望みをつないでトータル3アンダーでホールアウトした。

 最後は谷口に逃げ切られたものの、死力とも言える力を振り絞っての単独2位。「勝ちたかった」と悔しさを隠すことはなかったが、「優勝争いって08年に(石川)遼と最終組でやって以来なのかな。4日間やるのも今年初めてだし、緊張感の中(手術した)足も問題なくやれた」とその表情には充実感もにじませた。

 「手術したときは…ねぇ。戻ってくるかどうかもわからなかったんでね」。持病だった左足底筋膜炎の手術を行ったのは11年2月。苦しかった当時を思い起こし遠くを見つめた深堀。だが、その視線はすでに目の前の戦いの舞台に戻ってきている。「表舞台に帰ってくるいいキッカケをつかめた」。このメジャーで重ねたそのすべてのストロークが、戦いから離れていた時間を埋める血肉となっていく。

【最終結果】
優勝:谷口徹(-4)
2位:深堀圭一郎(-3)
3位:薗田峻輔(E)
4位T:金度勲(キム・ドフン)(+1)
4位T:谷原秀人(+1)
6位T:池田勇太(+2)
6位T:イ・キャンフン(+2)
6位T:ドンファン(+2)
6位T:ブレンダン・ジョーンズ(+2)
6位T:近藤共弘(+2)
6位T:塚田好宣(+2)

谷口、完全V!「ベ・サンムンがいなかったら俺しかない」




2012年05月13日18時08分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 谷口 徹 -4
2 深堀 圭一郎 -3
3 薗田 峻輔 0
4 キム・ドフン +1
谷原 秀人 +1
6 池田 勇太 +2
イ・キョンフン +2
ドンファン +2
B・ジョーンズ +2
近藤 共弘 +2


順位の続きを見る





3つの優勝カップを手にした谷口徹(撮影:上山敬太)








もっと写真を見る(7)




<日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯 最終日◇13日◇烏山城カントリークラブ(7,193ヤード・パー72)>

 国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」。単独首位からスタートした谷口徹深堀圭一郎薗田峻輔らの追撃を振り切り今季初優勝。ツアー通算18勝目を2年ぶりのメジャータイトルで飾った。

選手のプレーを詳細にチェック!スコアLINK

 「自分の中で調子は良くなかった」。1番ティショットから左に大きく曲げるミス。不穏な空気の中スタートすると、2番、6番とボギーを叩き、気がつけば前半でスコアを伸ばした薗田に並ばれていた。しかし、悪い流れの中でも自分を見失うことはなかった。「少ないチャンスがあれば狙う。相手どうこうより、自分にチャンスがめぐってくるのを待つのみでしたね」。そして、最難関の8番。ここで「ピンが左だったんでドローめに。最高でしたね」というセカンドを5メートルにつけバーディ。この日のバーディはこの1つだけだったが、ここで悪い流れを完全に断ち切った。

 後続がシビアなセッティングに浮沈を繰り返すのに対し、谷口は淡々とパーを重ねて1打差をキープしたまま最終ホールへ。最後は2段グリーンの上約15メートルにつけたが、「昨日の夕方、競技委員がボールを転がしているを見てたんで、これくらいで打てば止まるというのは大体わかっていた。2パットでおさめる自信はあった」と絶妙なタッチで30センチにピタリ。ド派手なガッツポーズをみせ、勝利を確信。1打差でグリーンサイドに待機していた深堀圭一郎も「谷口さんはさすがだね」と完敗を認めた。

 「ベ・サンムンがいなかったら俺しかないやろ」と、賞金王獲りを狙って今季はシーズンインしたものの優勝争いもできずに3試合を消化。今大会も「思ったのと違う球がでたりとか、あまりにもかけ離れていたりとか、よくわからなくなっていた」とショットに不安を抱えたまま迎えていた。それでも、日替わりのショットに苦しみながら「レベルが違う」と豪語するショートゲームで栄冠を奪取。「(突如腰痛発症のため棄権した)去年は欠席みたいなもんやから、1年越しの2連覇ですよ」と復調を確信して舌もなめらかだ。

 2002年、2007年と賞金王に輝いている谷口。「5年周期にきてるから今年は俺でしょ。つまんない3試合消化したので、ここからエンジンかけられるように頑張りたい」。その言葉に現実味を持たせる完全優勝だった。

【最終結果】
優勝:谷口徹(-4)
2位:深堀圭一郎(-3)
3位:薗田峻輔(E)
4位T:金度勲(キム・ドフン)(+1)
4位T:谷原秀人(+1)
6位T:池田勇太(+2)
6位T:イ・キャンフン(+2)
6位T:ドンファン(+2)
6位T:ブレンダン・ジョーンズ(+2)
6位T:近藤共弘(+2)
6位T:塚田好宣(+2)

薗田峻輔、届かず3位「自分のペースに持っていけたけど…」



2012年05月13日18時20分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 谷口 徹 -4
2 深堀 圭一郎 -3
3 薗田 峻輔 0
4 キム・ドフン +1
谷原 秀人 +1
6 池田 勇太 +2
イ・キョンフン +2
ドンファン +2
B・ジョーンズ +2
近藤 共弘 +2


順位の続きを見る





17番のティショットが右の林の中へ。このまま打つかアンプレするか(撮影:上山敬太)








もっと写真を見る(7)




<日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯 最終日◇13日◇烏山城カントリークラブ(7,193ヤード・パー72)>

 国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」の最終日。トータル1アンダーからスタートした薗田峻輔は、一時は首位に立つも終盤に崩れトータルイーブンパーの3位に終わった。

新速報システム「トーナメントスコアリンク」日本プロで稼動!

 薗田は1番パー5でボギーを叩くも、9番パー5のチップインを含む4つのバーディを奪い、前半で谷口徹をとらえ首位タイに浮上してみせる。しかし、後半に入ると流れが一転。「自分のペースに持っていけていたんだけど、1個のミスが難しいところにいったりとか、木の裏にいったりとかそういうことがボギーにつながった」。11番、12番と連続ボギー、14番はバーディを奪うも、勝負をかけて迎えた上がり3ホールで3連続ボギーとズルズルとスコアを落としてし、メジャー制覇は遠のいていった。

 それでも、優勝争いの中でも「意外と気持ちよくプレーできていましたし、思ったよりそのままが出せていた。カタくなったとかのミスではないですね」と納得のプレーをできたことは大きな収穫だ。「シーズン序盤でこういうプレーができたことが自信になる。先々週(中日クラウンズ)があまりにも悪くて、課題を持ってやってたことが正しかったことがわかった」。今季はまだ始まったばかり。鮮烈な初優勝を飾った2010年以来、少し影の薄かった“キング”に注目したい。

【最終結果】
優勝:谷口徹(-4)
2位:深堀圭一郎(-3)
3位:薗田峻輔(E)
4位T:金度勲(キム・ドフン)(+1)
4位T:谷原秀人(+1)
6位T:池田勇太(+2)
6位T:イ・キャンフン(+2)
6位T:ドンファン(+2)
6位T:ブレンダン・ジョーンズ(+2)
6位T:近藤共弘(+2)
6位T:?田好宣(+2)

優勝副賞“日清カップヌードル10年分”の行方は…

2012年05月13日18時24分




リーダーズボード
順位 選手名 スコア優勝 谷口 徹 -4
2 深堀 圭一郎 -3
3 薗田 峻輔 0
4 キム・ドフン +1
谷原 秀人 +1
6 池田 勇太 +2
イ・キョンフン +2
ドンファン +2
B・ジョーンズ +2
近藤 共弘 +2


順位の続きを見る





13084人のギャラリーがつめかけた最終日(撮影:上山敬太)






<日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯 最終日◇13日◇烏山城カントリークラブ(7,193ヤード・パー72)>

 国内男子メジャー「日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯」は谷口徹の完全優勝で幕を閉じた。

谷口、完全V!「ベ・サンムンがいなかったら俺しかない」

 優勝者には賞金のほかに、優勝副賞として日清カップヌードル10年分(商品360食×10年分=3,600食)が贈られる今大会。谷口は2010年大会で優勝した際には、自身の地元である奈良県内の6か所の児童養護施設と3か所の母子生活支援施設に寄付していたが、「俺たちより食欲旺盛だし、みんな喜んでるから今年もあげたいね」と今大会の副賞も寄付する意向を示した。

 谷口は2006年からこうした寄付活動を続けており、昨年末にも地元奈良の施設に寄付金を贈っている。